弦の全体の長さ。弦長。ただし、スケールには「音階」という意味もあるが、ここで書くのは「弦長」のこと。ナットからサドル(ブリッジ)までの長さ。
スケールが大きい(長い)と小さい(短い)と何がどう違うのか。同じ音を出すのであれば、長いほどテンション(弦の張り具合)が大きくなるし、短いほどテンションは小さくなる。テンションが大きいとその分丈夫でないと変形しやすい。つまり大きいギターは、テンションが高くなる分だけ、ネックなどが丈夫でないといけない。音はピンと張った弦なので、張りのある音になる。一方、スケールが小さい場合、弦は張りがなく、ボヨーーンとした感じの音になる。つまり、大きすぎても小さすぎても、無理がある。648mmとか624mmとか610mmとか。三線は60cmとか61cmとか62cmとか。津軽三味線は80cmとか。エレキベースは86cmとか81cmとか76cmとか。
今までいくつかのスケールで試してみた。短すぎると張りがない音になるので、短すぎるのは危険だ。長すぎると1フレットや2フレット側では手の大きさとの関係でコードを押さえにくくなったりする。私は最近は60cmで作っている。やや短めだ。やや短めだが、それほどテンションが下がるわけでもなく、また、やや短めなので、ネックにかかる負担も少し減る。つまり変形しにくくなる。素人が趣味で作るのに、ネックにトラスロッドを入れたりとかはやや手間がかかるし、トラスロッドを手に入れないといけない。エレキギターやフォークギターにはトラスロッドが入れられているが、クラシックギターにはトラスロッドがない。
このようなことをいろいろ考えると、素人が趣味で作る場合、やや短めで、ネックをやや太めにするのが、いいように思う。なので、スケールは600mmで、ネックは太めに、トラスロッドなし、で作っている。
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