1-1 アコースティック
1-1-1 ボディの曲線、サイドの曲げ、表板・裏板の曲げ
これは結構大変。曲げるための道具が必要。曲がってなくても十分使える。余裕があったら、StewMacでベンディングアイロンを買ったりしてもいい。まずやってみようと思う時、サイドの曲げをどうしようと思い、ギター自作をやめてしまうくらいならば、四角い箱のようなギターでも十分だと思う。サイドが曲線の場合、ライニング(補強材。表板や裏板の接着面積が増えるようになる。細い木に溝をたくさん掘り、それをサイドの曲線に合わせて接着していく)も必要だし、これも手間がかかる。また、表板、裏板も軽く曲がっている。これもなくても何とかなる。表板・裏板のアールはブレイシングで何とかすることになるが、いろいろ手間がよりかかることになる。
1-1-2 自立型
これは実にいい。ギタースタンドがなくてもいい。もう、作るのはすべて自立型になってしまった。一度これの便利さを知るとやめられない。
1-1-3 細長い三角のボディ
これはある意味でイマイチ。持ち歩きに便利な小さめのボディのギターを、と思って作った。立って演奏するのはいいが、座って演奏すると実に演奏しにくい。座って演奏するとき、太ももにギターを載せる。すると、三角のために、ボディとネックの接続が太ももの部分に来る。つまり、演奏するときネックがすごく下に行き演奏しにくい。ギターストラップをつけて演奏すればいいのだが。
1-2 エレキ
アコースティックに比べると自由度は高い。なんでもあり、という感じ。とはいってもいろいろある。
1-2-1 棒状のギター
ボディ部分がない、ネックをそのまま延長しただけのような形のギターを作ってみた。これは失敗。ボディがないと演奏するときの面(左手で弦を押さえるときの指板の面、右手で弦をはじく時の1弦から6弦までの面)が安定せず、全く実用にならない。(図のAで演奏したいのに、がすぐBやCになってしまう。)これを作り演奏しようとするとよくわかるが、ボディが演奏者の体と触れる部分の重要さがよくわかる。
このギターは取り外しできる簡易的なボディをつけることにした。
1-2-2 分解型というか組み立て型というか
これは海外に行くとき、ギターを持っていきたかったが、とトランクに入らない。ので、作った。アンプもスピーカーも内蔵。さらに、ほかの音源からも入力でき、それをスピーカーから鳴らすことができる。とても便利。ただし、組み立ては簡単だが、弦を張ったり、チューニングをしたり、とかを考えると、それは結構面倒。近距離の移動ならば分解したくない。
1-2-3ボディの小さいベース
ベースギターは重い。なので、ボディの小さい軽いベースを作った。重さの点ではよかった。しかし。ボディの2か所から、ストラップをつけてみた。全体としては軽いが、ベース全体の重心はずっとヘッド側によることになる。ボデイの2か所では、どうやってもヘッド側があまりにも重すぎバランスが取れない。やむなく、ボディに別の木をつけたし、ボディの一部を延長させ、そこにストラップの一端をつけることにした。
教訓:ストラップをどのようにつけるか、楽器全体の重さのバランスがどうかをはじめに考えておいた方がよい。
1-3 エレキ、アコースティック共通
1-3-1 ペグ(チューニングマシン)(糸巻)の位置
ヘッドにある場合とボディ側にある場合両方作ってみた。
ヘッドにある場合。普通。ボディ側に作る手間その他を考えると、特別の目的がない限りは、これでいいかな。
ボディにある場合。ヘッドの分だけ全体の長さが短くなる。持ち歩きのことを考えると、この大きさの差はかなり大きい。1-2-2分解型のギターではこれは必然的な結果だった。ただし、どのようにするか、かなり工夫が必要。特にアコースティックの場合。
1-2-2で、丸いパイプ(水道管)を使い、弦を180度向きを変えてペグにつなげてみたが失敗。弦に接触する点の数が増えるとそれだけその部分の摩擦で、チューニングは狂いやすくなる。あるいは実質的にはチューニング不能になる。全くの失敗になり、思いっきり設計変更することになった。
教訓:弦に接触する点はなるべく少なくする。ナット、サドル、あとは両端の止めているところだけがよい。ストリングガイドもないほうがいい。
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