集団で演奏時の個人用モニター

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(改良版は下の方にあります。上の方は改良前のものです。注意!)

多くの仲間と、演奏したりするとき、自分の演奏が全く聞こえず、とても演奏しずらいことがある。そんな時、もちろんプロならば、ちゃんとしたPAさんがいて、その方にリクエストすれば、きちんとモニターで返してくれるだろう。

でも、趣味の範囲でいろいろ演奏したりする場合、なかなかうまく自分の音をモニターできずに困ることがある。そんな時に便利な一台!

例えば、ギターの場合。例えばギターからの出力をミキサーに送る。そのあとは、自分の音はPAさんを通してしかモニターできない。ふつうは。

ギターからの出力をまずこの個人用モニターの入力端子に入れる。個人用モニターにはバイパス回路もあるので、その場合は、直接生の信号が、外部出力端子に出る。あるいは、ギターからの信号を2倍にして出力することもできる。(2倍に増幅してはいるが、感覚的には、ただ単にバッファして(電圧はそのまま、電流をしっかりさせる)出力する感じだ。)

一方この信号(2倍になった信号)をアンプで増幅してイヤホンなどで聞くことができる。この部分は2.8倍くらいから21倍くらいまで増幅できる。結局、5.6倍くらいから42倍くらいまで増幅できることになる。

この機器はギター用に作った。増幅率は、実際のギターを使いながら決めた。抵抗の値を変え増幅率を変えれば、例えば、マイクなどの用途にもすぐに応用できるだろう。

作るとき、GNDとGND-2の区別をしっかりしないと失敗する。注意!

回路のミスはないとは思うけど、間違っていたらごめんね。自分の責任で作ってみてください。

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20210228  改定 音が大きすぎるので、変更

20221010 再改定 アッテネーターの挿入場所変更 (20210228の図は良くないと判断し削除しました。下の図は再改定したものです。)

20210228の改定について

 少し音が大きすぎるので、少し変更。

 まず、1段目の部分、完全なバッファ回路にする。ボルテージフォロワ回路。今まではここで、2倍にしていたが、それを増幅なしの1倍にした。2段目の増幅は2.8~21倍。1段目がバッファなので、最終的な増幅も2.8~21倍。

 2段目の後の出力部分、アッテネーター回路(減衰回路)を加え、それを選択できるようにした。アッテネーター回路を通さず、今までどおりの回路も選択できる。アッテネーターの減衰率はつなぐイアホンとかヘッドホンのインピーダンスで変わるそうだ。なのでどのくらい減衰とは言えないものの、イヤホンが8Ωならば、だいたい、12分の1とかくらいになるはず。なのでアッテネーターも併せて考えると全体での増幅は、おおざっぱに0.2~21倍くらいかな。

 非反転増幅回路を使っているが、反転増幅回路の場合、入力に抵抗を通してだが、アンプを通した電流がフィードバック回路で戻ることになり、入力信号に影響を与える。反転増幅回路の場合、オペアンプに入力信号が入るだけなので、またオペアンプの入力抵抗はとても大きいので、実際的に入力信号に影響を与えないとみなせる。よって、非反転増幅回路にしてある。非反転増幅回路では増幅率は1以下にはできない。一方、反転増幅回路ならば、増幅率を1以下に簡単にできる。回路の抵抗を変えるだけでよい。2段階目の回路を反転増幅回路にして、抵抗を変え、1以下の増幅率にすることも考えたが、今回はアッテネーター回路を加えてみた。

 1段目は非反転増幅回路でバッファ回路、2段目は反転増幅回路で増幅率を1以下から20くらいまでという回路でもいつか試してみたい気もする。

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バイパスについて。

他の機器との接続を考えない場合、特に気にすることはないのだが、使用中に気が付いたことを一つ。

手作りのミキサーにつないでこの機器を使った時のこと。このミキサーはパッシブでもアクティブでも使える。ミキシング回路は抵抗で各入力をつなぐ回路である。バイパスでギターの出力をミキサーに送った。つもりが、ミキシングしている音楽プレイヤーの音がこのモニターのイヤホンから聞こえる!びっくり!でも回路を考えると、納得。このモニター機器のアンプやミキサーへの出力端子だが、バイパスでそれは入力につながっているので、出力端子が入力端子としても機能してしまうのである。そういうことを考えると、他の機器とつなぐ時はバイパスで出力しない方がいいかもしれない。もちろん、ミキサーが初めにバッファ回路ですべての入力を受けていた場合、このようなことは起こらない。また、手を加えないものをミキサーに送りたい場合、バイパスの方がいいかもしれない。組み合わせる機器の内部回路の違いによって動きが変わるだろうから、気を付けないといけないだろう。


20221010 再改定 アッテネーターの挿入場所変更について

20210228の改定では出力のデカップリングコンデンサの後にアッテネーターを挿入しました。これだと、イヤホン出力端子に何かのミスで変な信号が来た時、回路を保護するための100kΩの抵抗が効きません。アッテネーターで分圧している形の10Ωでグランドにつながってしまいます。なので、アッテネーターはデカップリングコンデンサの前に持ってきました。それに合わせ、アッテネーターのグランドラインも変更しました。ただし、この端子につなぐのはイヤホンとかのみなので、実際的には20210228の改定の回路図でも問題は生じないでしょう。でも、きちんとした形にしておきたいので、改定しておきました。


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自作ギターなど手作り大好きキホーテの部屋

自作ギター、手作りウクレレ、電子回路、ミキサー、Arduinoを使った時計、木工などいろいろ、作ったり、直したり。道具の使い方も。ギター作りなど、手作り大好きキホーテの発想と失敗と反省と教訓と喜びなどの記録。