12-1 金槌、げんのうなど
図1のAの部分を持つ場合とBの部分を持つ場合では、基本的にはBの部分を持って使う。よほど特別の場合は、Aの部分を持つこともないわけではないが、実際的にはないと言い切ってよい。大きなハンマーなどで両手で使う場合は、片手はAの部分を持つことはある。片手で使うような場合、Bを持つ。てこの原理を考えるとBの部分を持った方がよほど効率的であることがわかる。
(物理好きの方へ。角速度が同じ場合、叩く部分までの距離をa,bとすると、叩く部分の速度の比はa:bとなる。エネルギーは叩く部分のみの質量mを考えると(1/2)mv^2だから、結局エネルギー、仕事の比は、a^2:b^2となる。)
叩く対象に対してまっすぐに当たるようにする。図2Aでも、図2Bでもいけない。図2Cがよい。叩く対象物が斜めの場合、図2Dがよい。図2Eは駄目である。
金槌部分をドライバー(ねじ回し)と考えてもらいたい。全く同じことで、ねじの頭に対してまっすぐに力がかかるようにする。いわれてみれば当たり前のことだが、結構これは気をつけないと、いい加減になってしまう部分である。
12-1-01 付録 ナタや斧での薪割りの仕方
薪を手で押さえてナタや斧を振り下ろしては絶対にいけない。間違って手に当たったら大けがをする。とっても危険だ。安定した台の上に薪を置く。手を放しても倒れないように置かないといけない。そして、ナタや斧を持ち上げてから振り下ろし、薪を割る。
図3Aがよい。図3Bは図3Aに比べ、振り下ろしたときの勢いがやや弱くなることから、良くない。しかし、図3Cはあまりにも危険すぎる。絶対にこの形はいけない。
何がそんなにも危険なのか???????
薪を割るとき、失敗して、ナタや斧が薪に当たらないことがある。そのあとのナタや斧の動きを考えてみよう。
図3Aの後は図4のようになる。ナタや斧は下の台に当たる。
図3Bの場合は図5のようになる。この場合も、ナタや斧は台に当たる。
では、図3Cはどうか。
この場合、図6のようになり、台に当たらない。すると勢いのあるナタや斧はどこへ向かうのか。
図6の最後の図の後に、それを持っている人を付け加えてみよう。図7のようになる。
ナタや斧を使う場合、必ず薪に当たる面が水平になるようにする。そのためには、しゃがんで作業するのがよい。薪割り斧で柄が長い場合、立って作業するが、この場合も足を十分に開き腰を落として作業する。
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